「お前、どこの貴公子だよ!」という、山田さんの首元のスカーフを見た玉山さんのツッコミからインタビューは始まった。写真撮影でも、カメラマンの笑顔のリクエストにも、「ちゃんと笑ってる?(山田さん)」「笑ってるよ!(玉山さん)」。とにかく2人は仲がいい。山田さんはギャンブラーの朝倉役をオファーされたとき、ヤクザの相田役が玉山さんに決まっていることを台本で知ったそう。

山田:話も役も面白いし、久しぶりの共演だし、前回の『手紙』は重いストーリーだったので、今回はまた違った感じで楽しめるかなと思って「僕もやります」と言いました。そうしたら、(玉山さんが)朝倉の役は僕に、と言ってくれたみたいで・・・その話は僕も今日知ったんですけど。

玉山:というか、僕は1年半前くらいから相田役に決まっていて、「朝倉役にはどういう俳優さんを想像しますか?」と聞かれたので、「山田くんならキャラに合ってるし、個人的にも一緒にやりたいです」という話をしたら、それが実現したという感じです。

 

「衣装がすごかったですね」と伝えると、玉山さんが山田さんに「お前なんかほとんど下着だったしな(笑)」と一言。

山田:そういう衣装だったり、縛られていたりという状況もあって、役には入りやすかったです。朝倉の適当な感じというか、「本心なんてないんじゃないか?」という感じに見えたら、と思いながら演じました。

玉山:僕は、怖い系じゃなくて愛着が湧くようなヤクザになるよう心がけたのと、理由のない無駄な動きを積み上げることで、そこをクスッて笑ってもらえればいいなと思いながらやりました。

舞台は、周囲に海がない「シーサイドモーテル」。聞いただけでも残念な宿だが、2人は今までに宿泊したホテルで残念な経験は?

山田:中東ウズベキスタンのホテルで、シャワーが水しか出ないのでフロントに言ったら、4リットルくらいのお湯を持ってきて「あとは水で薄めてください」って言われて。浴槽にそれ入れたって10㎝くらいですよ(笑)。あれはきつかったですね。

玉山:冬に中国の四川で標高2000mくらいにある施設に泊まったとき、僕は海外だと食べ物にメンタルが慣れるまで時間がかかるんで、カップラーメンとか持ってくんですね。でも標高が高いから沸点が低くて水が熱湯にならないんですよ。だから、超ぬるいカップラーメンしか食べられなくて(笑)。それでも食べましたけど。

この映画の見所はという質問に「全員がうざいところ(笑)」と山田さん。確かに登場する女性キャラ4人も、それぞれ個性が強い。でも、敢えて2人がシーサイドモーテルで過ごすなら?

山田:だってキャバ嬢のマリン(山崎真実)は面倒くさいよ。社長夫人の美咲(小島聖)も問題ありでしょ。

玉山:マリンと美咲、朝倉の女の留衣(成海璃子)は3人とも面倒くさい。

山田:やっぱり面倒くさいのはダメだよね。そうなるとコールガールのキャンディ(麻生久美子)しか残らないよね。話だけでも楽しそう。

玉山:そうだね。「帰れ」って言えば帰るし(笑)

 

轉載:http://www.ozmall.co.jp/entertainment/people/vol178/

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